ステンレス

このページでは、「ステンレス」素材の深穴加工について、わかりやすく解説しています。

ステンレス製素材の深穴加工の特徴

腐食に強くて錆びにくい

身の回りにある日用品から産業部品まで、様々な製品の素材になっている「ステンレス」。「汚れ(ステイン)がない(レス)」という名前のとおり、腐食性が強い、錆びにくいという特徴があります。

含有されているクロムと空気中の酸素が結びつき、表面がコーティングされていることがその仕組み。錆びにくいことで様々な用品に使えるのです。

耐熱性や保温性に優れている

熱伝導率が低い素材である「ステンレス」は、耐熱性や保温性に優れていることも特徴のひとつ。有名な物では、水筒やポットといった暖かい飲み物を入れる容器の内壁にも、ステンレスが使われています。

その反面、放熱性には優れていないため、高熱を帯びる産業部品などには、基本的にステンレスが使用されることはありません。

加工が難しい削材

熱伝導率が低いという「ステンレス」の特徴は、深穴加工を難しくしている原因にもなります。というのも、切削加工を行うことで発生する熱がなかなか抜けていかず、ドリルの刃先を摩耗させてしまう、といったことが発生するからです。

またステンレスは、加工することで硬さを増してしまう「加工硬化性」もあるため、加工には高い技術力が必要になります。

ステンレス製素材の深穴加工事例

不二新製作所のガンドリル加工

ステンレス01_株式会社不二新製作所
引用元HP:株式会社不二新製作所
https://fujishin.jp/page-2312/

大阪府大阪市の「株式会社不二新製作所」の加工事例です。ステンレス素材としては多く使用されているオーステナイト系をはじめ、マルテンサイト系やフェライト系など、多様なステンレス素材に深穴加工を施しています。

不二新製作所のガンドリル加工

ステンレス02_株式会社不二新製作所
引用元HP:株式会社不二新製作所
https://fujishin.jp/post-850/

こちらも「株式会社不二新製作所」の加工事例。ステンレスピン穴あけ加工を複合旋盤とマシニング加工で行っています。使用している素材は「SUS304」。ステンレス素材でも小さな径の穴あけを行うことができます。

不二新製作所のBTA加工

ステンレス03_株式会社不二新製作所
引用元HP:株式会社不二新製作所
https://fujishin.jp/post-724/

「株式会社不二新製作所」の加工事例です。ステンレス素材の特殊なロールに対して、深穴加工を施しています。具体的には、まずBTA加工を施し、その後内径には特殊なバイトによる旋盤加工。最後に、マシニング加工で仕上げています。

深穴加工の技術による
ガンドリル加工の事例をもっと見る

最短即日加工が可能な
おすすめ
深穴加工業者3選

「深穴加工」とGoogle検索した際に表示された深穴加工業者上位50社を調査した結果、最短即日での加工・出荷が可能な業者は以下の3社を紹介します。

1mの深穴でもずれは0.3mm以下
精度の高い深穴加工なら

不二新製作所
不二新製作所の深穴加工事例

引用元:不二製作所HP
https://fujishin.jp/post-850/

  • 独自開発マシンで芯ずれを通常の半分以下に抑える
  • φ5mmまでは3.2mmや1.7mmなど0.1mm刻みの加工に対応
対応穴径
φ0.5~75
対応素材
鋼系、ステンレス系
耐蝕・耐熱合金、チタン系
アルミニウム系、銅系、樹脂系
芯ずれ精度
0.3mm以下
※φ10mm、1,000mmの長さで加工した場合
対応加工法
  • ガンドリル加工
    ガンドリル加工とは?

    直進性の高い深穴加工を叶える加工方法で、LD100であれば芯ずれを1mm以下に抑えられます。金属・非金属問わず、一般的にφ3~30程度の加工が得意です。

  • BTA加工
    BTA加工とは?

    曲がりを抑えながら直径の50倍を超える穴あけも可能な方法で、切りくずをドリル内に流し込みながら排出するため加工面が綺麗に仕上がります。トレパニング加工も可能で、φ30を超える大型の穴あけが得意です。

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φ100mmを超える加工もOK
大型の深穴加工なら

深江特殊鋼
深江特殊鋼の深穴加工事例

引用元:深江特殊鋼HP
https://www.bta-gd.com/case/1166/

  • 計5台の深穴加工マシンで、φ4~300までの大型穴加工を実現
  • 自動でセッティングしてくれるマシンもあり、無人加工のスピード対応
対応穴径
φ4~300
対応素材
鋼系、ステンレス系
耐蝕・耐熱合金、チタン系
アルミニウム系、銅系、樹脂系
芯ずれ精度
1mm以下
※φ10mm、1,000mmの長さで加工した場合
対応加工法
  • ガンドリル加工
    ガンドリル加工とは?

    直進性の高い深穴加工を叶える加工方法で、LD100であれば芯ずれを1mm以下に抑えられます。金属・非金属問わず、一般的にφ3~30程度の加工が得意です。

  • BTA加工
    BTA加工とは?

    曲がりを抑えながら直径の50倍を超える穴あけも可能な方法で、切りくずをドリル内に流し込みながら排出するため加工面が綺麗に仕上がります。トレパニング加工も可能で、φ30を超える大型の穴あけが得意です。

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55年以上樹脂加工に注力
熱に弱い樹脂の深穴加工なら

ヤマデン
ヤマデンの深穴加工事例

引用元:ヤマデンHP
https://yamaden-ltd.co.jp/service_category/processing/

  • 樹脂の加工実績を多く持ち、流通している99%の樹脂素材を加工可能※1
  • 樹脂に注力した加工を55年以上続け、深穴加工だけでなく切削も対応
対応穴径
φ1~75
対応素材
樹脂系
(流通する99%の樹脂素材に対応)
芯ずれ精度
不明

対応加工法
  • ガンドリル加工
    ガンドリル加工とは?

    直進性の高い深穴加工を叶える加工方法で、LD100であれば芯ずれを1mm以下に抑えられます。金属・非金属問わず、一般的にφ3~30程度の加工が得意です。

  • BTA加工
    BTA加工とは?

    曲がりを抑えながら直径の50倍を超える穴あけも可能な方法で、切りくずをドリル内に流し込みながら排出するため加工面が綺麗に仕上がります。トレパニング加工も可能で、φ30を超える大型の穴あけが得意です。

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※1 2021年9月時点の情報です。

※「深穴加工」のGoogle検索結果画面に出てきた上位50社の深穴加工業者の中から、公式サイトで即日加工可能・即日出荷可能との記載があった業者をピックアップしています。

※芯ずれ精度は加工する素材や条件によって異なります。
不二新製作所芯ずれ精度 参照元:不二新製作所(https://fujishin.jp/page-115/page-183/)
深江特殊鋼芯ずれ精度 参照元:BTA・ガンドリル加工.COM(https://www.bta-gd.com/column/3945/)